初めての格安航空券購入Tips

海外旅行の費用のうち、多くを占めるのが航空券です。このため海外旅行を安く済ませるには、航空券を格安で購入することが早道になります。

最近はネットで格安航空券を簡単に検索・購入することができますが、いざ購入してみたところ色々戸惑うことがあったり、思わぬ条件があったりと購入までが簡単ではありませんでしたので、私が格安航空券を購入したときの記録を残しておきます。

下記は2018年3月現在の情報になります。

IN-OUTの空港

時期を問わず値段に影響するのが、IN-OUTの空港です。IN-OUTの空港がIN同じになる往復航空券が基本的に最も安くなります。また、多くの便が就航しているハブ空港(パリ、アムステルダム、ロサンゼルスなど)の発着便が安いです。ヨーロッパ便の場合は、地方空港発着と比較して3−4万円程度の差がありました。

飛行機の場合は人数などによる割引はありませんが、電車を利用すると鉄道周遊チケットなどでハブ空港から安く行けたりすることもあるので、基本はハブ空港IN-OUTをベースに組み立て、時間・旅程の制約でどうしてもINとOUTを別にしなければならないときだけ、IN-OUTを変更するという考え方が格安航空券購入への近道です。

航空会社

格安航空券とはいっても、概ね時間通りに正しく目的地まで運んでくれますので、航空会社で選ぶということはないと思います。直行便よりはトランジットを伴うほうが安くなる傾向にあります。ヨーロッパ便の場合は5〜6万は違うこともありますので、6時間程度の移動時間の延長が許容できるのであればトランジット便での購入一択になります。

価格比較時に同じ値段で違う航空会社がある場合は、中国系のエアラインはあまり選ばないほうがよいと中国人の友人から言われています。ただし、中国南方航空はいいらしいです。

中東系の航空会社は飛行機の機体が最新だったりしますので、選択肢に入るのであれば中東系はオススメです。ヨーロッパ便では価格も最安値の部類にあり、地方空港への就航も多く、値段も大きくは違わなかったため利便性は高いです。

とはいえ、長距離フライトの快適さは航空会社よりも席の当たりハズレや空き具合によることが大きく、隣に座った人などによっても変わるため、目くじらを立てるほどでは無いと思われます。

なお、自転車など特別な荷物がある場合は航空会社によって扱いが異なるため、注意が必要です。たとえば、自転車を運ぶ場合、エールフランスでは100ユーロの追加が必要ですが、カタール航空の場合は重量が30kgまでに収まるならば受託手荷物にかかる追加料金はありません。

重量のあるものをヨーロッパに運ぶ場合は中東系のカタール航空、エディハド航空が航空券が安くかつ重量制限が緩い点でオススメです。トランジット時に時間がある場合はドーハショートトリップツアーにも行けます。

搭乗時期


特に安い時期は、出発日が夏休みやGWなどの大型連休三週間前あたりの場合と終了後二週間くらいの場合になるようです。あとは4月の新年度開始直前の3月初めです。つまり、利用者が少ない時期がそのまま安い時期になります。

航空運賃比較サイトで6ヶ月ほど値段の変動をみたり、自国帰省のために格安航空券を買う機会が多い職場の外国人に購入時期について聞いてみたところ、出発の3ヶ月前までに購入すれば安い値段で買えるようです。6ヶ月〜3ヶ月前くらいでは値段に大きな変動は無いようですので、行き先と時期が決まり次第購入するというのが正解です。

ただし、行き先によっては1〜2ヶ月前でも安い便はありますし、航空会社がキャンペーンをやっている場合もありますので、急遽決まった旅行でも丹念に調べればそれなりに安く航空券を入手できることもあります。キャンペーンの価格は概ね格安サイトと同レベルの値段になるようですので、出発日が先であっても航空会社でキャンペーンをやっている場合はそちらを選択しても大きな損はありません。出発日が近くても探すだけの価値はあります。

購入サイトと購入タイミング

格安購入券購入の入り口になるのは、Kayak、Skyscannerなどの航空運賃比較サイトです。検索サイトで「格安航空券 比較」で検索すれば比較サイトが表示されるので、その中から3〜4つのサイトで格安時の価格にあたりをつければよいです。

サイトに表示される航空券価格は日単位で変動します。ヨーロッパ便の場合は概ね5000円程度で値段が上下していました。出来るだけ底値に近い値段で買うには二週間は値段の変動を見てみると底値が見えるようですので、まずは二週間で値段の変動を見て底値を確認しその後ほぼ底値に近くなったら買う、という方法がいいようです。

気をつけたいのは格安航空券比較サイトで表示された値段と実際に購入するサイトで価格が違うことがあることです。底値を確実に確認する場合は最安値と2番目くらいは実際に購入手順を行ってみて、最終価格との差額を確認したほうがよいです。私の場合は表示された値段より1万円安く出ました。

航空券の入手

クレジット決済でE-Ticketを印刷して空港で搭乗手続きをする流れになりますので、店舗に出向いたり航空券の郵送を待つ必要はありません。

購入後、E-Ticketは必ず印刷して持っていきましょう。E-Ticket番号や予約番号が記載されているのと、出発ターミナルなどの情報も書かれており、旅行に慣れてない場合は慌てることにもなります。

スマートフォンで保存していくのも良いですが、電池切れ・故障の際に手がでなくなるため、やはり印刷がベストです。国外の空港で空港職員に出発便などを確認するときも、紙上に全ての情報が記載されているので、対応側も素早く確実に案内できます。

注意事項

HISなどの店舗で購入するのとは違い、全て自分で作業をする必要があるため、購入に関する全ての入力事項について細心の注意を払う必要があります。

特に間違えやすいのが、年月日と姓名の入力時に順番です。日本の場合は年月日の順番ですが外国は日月年だったりすることもあります。

姓名は、ローマ字表記の場合は「名→姓」の順で書く癖が付いていると思いますが、最近は外国のサイトでも「姓→名」で入力を依頼することが多いです。姓名が逆転していると他人と見なされ搭乗できないこともありますので、よくよく注意してください。

私は姓名の順番を間違えたために、変更で4000円の追加料金を取られました。ただし、変更は「特別」対応で通常は「取り直し」が基本だそうです。エアラインのキャンペーンで購入した時は空港で無料で変更してくれましたが、一番大切なことは「間違えて入力しないこと」です。

当然ながら、搭乗日・帰国日・パスポート番号なども間違えると搭乗ができなくなりますので、必ず関係者と一緒にダブルチェックをしながら購入しましょう。

面倒だったり間違いによる危険を避けるであれば、すなおにHISなどで購入したほうがよいということも忘れずに。

お役に立てれば。