WH1000-XM3を購入しました。
かなり前から「静かな環境が欲しい」と思い続け、行き着いたのがWH1000-XM3です。ここでは耳栓利用視点での紹介になります。
装着時のノイズの消音性能は耳栓として十分で、隣の部屋の普通の会話がかなり遠いところで話しているレベルまで消音されます。電車でも使用してみましたが、静かな図書館にいるようなレベルまでノイズが減ります。
それでも無音レベルまでは消音されません。食器のぶつかる高い音や女性の高い声は気になるレベルで聞こえてくることがあります。このようなときは、White Noiseなどのスマホアプリから環境音を流して音をかき混ぜてしまうことで気にならなくなります。ヘッドフォンとしての音質も上々ですので、高音質な環境音はリアリティある音で聞こえるので没入感も抜群です。
WH1000-XM3はイヤーカップをダブルタップすることで再生・停止をコントロールすることができます。多くの音楽再生アプリはコントロール可能なようですが、環境音アプリの場合はコントロールできるとは限らないようですので、再生・停止が可能なものがオススメです。私はWhite Noise Pro を使用しています。
ヘッドホンを耳栓として利用しようとすると、持ち運びや装着の時にかなりかさばるため購入には躊躇しますが、WH1000-XM3はイヤーカップを手で覆うことで周りの音が聞こえるようになるので、いちいちヘッドホンを外す必要がありません。仕事であれ家であれ、人とちょっと話す時は結構ありますので、耳栓用途としてはこれはかなり便利です。
電池の持ちは公称30時間で、2日間で18時間使用しても30%の電池残量があることから、耳栓利用としては十分な電池持ちです。
電源ONのときに電源ボタンを押すと音声でバッテリー残量がわかるほか、スマートホンの通知エリアにも残量が表示されるので、気がついたら電池切れということはありません。10分程度の充電でも5時間は利用でき、30分も行えば丸一日は十分もちます。
この手のモバイルデバイスは電源の消し忘れによる電池の消耗でいざという時に使えないことがままありますが、これだけ電池がもち回復も早いとバッテリー切れを心配する必要が無いので、精神衛生上安心です。 充電用のUSB端子もUSB-Cなので、スマホ充電セットを使いまわせる点でいいです。なお、充電中にヘッドフォンは使えませんので注意が必要です。
充電用のUSB端子がUSB-Cなので、スマホ充電セットを使いまわせる点でいいです。なお、充電中にヘッドフォンは使えませんので注意が必要です。
ノイスキャンセリング機器にはイヤホン型もあり、見た目もイヤホン型の方がスマートですので、耳栓用途での購入となるとこちらに目が行きます。しかし、イヤホン型は電池の持続時間が短いものが多いことと、耳への違和感があることから、私はあまり好みではありませんでした。
ノイズキャンセリングが効果を発揮するのは飛行機ですが、飛行機の国際線に乗る場合、電池持続時間は20時間は欲しいところなのと、有線で座席テレビに繋げて視聴したいので、ほとんどのイヤホン型は選択肢から自動的に除外されます。
やはり、耳栓利用であれば装着に違和感を覚えず、耳を覆う形で持続時間の長いヘッドホン型の方がオススメです。本製品は装着時の違和感もかなり少ないので、ヘッドホン慣れしていない私が一日中つけていても特に問題はありませんでした。
ヘッドホンの持ち運びについては、専用のセミハードケースがあるので、カバンの容量が許す限りはこれを使えばよいです。
つけ外しを頻繁にする場合は首にかけておけば良いです。イヤーカップがz軸方向に回転するので、首回りに置くような形でかけることができ、そのまま自転車に乗ることもできますので、常に肩にかけていても意外と邪魔にはなりません。
Bluetoothマルチポイント接続にも対応していますが、電話の着信音はHFP、LINE等の着信音はA2DPで出力されるので、LINEなどのMessengerアプリをメインで音声通話に使用している場合は、この機能はあまり意味はなさないと思います。
マルチペアリングは最大で8つまで接続を記憶しますが、接続優先順位はなく接続可能なものから順番につなぎに行ってしまうようです。ですので、一つのスマホに接続して利用するというスタイルが一番シンプルかつ最大の効果を発揮できる方法です。
総合的な結果として購入後の評価は上の上です。4万円以上と値は張るものの、それに見合うだけの耳栓効果がありました。
日常のノイズに悩まされている方にはかなりオススメですね。