海外旅行用の格安SIM「SIM2Fly」の使い方

本稿はSIMフリースマホをお持ちの方が対象です。

海外旅行ではスマホは連絡手段としての利用だけではなく、現地情報の収集や現在位置の確認、現地でのチケットの購入など、もはやなくては旅行が成り立たないものになっています。

私は海外渡航時にはいつもAmazonで「SIM2Fly」を購入して海外で利用しています。15日・4GBで3500円(地域によっては3GB・1700円)と安く、2018年の間にインド、カタール、デンマーク、フランス、イギリス、ドイツ、オランダ、アメリカで使用しましたが、いずれの国でも問題なく利用できました。

また、買い切り型のSIMになるため、出張時に費用精算がしやすいメリットもあります。仕事で海外渡航が多い私にはこれは大きなメリットになります。

ただ、このようなものに疎い場合、利用にあたり不安も多いと思います。そこで情報をシンプルにして利用方法をここにまとめます。

海外でスマホを利用する方法

海外でスマホを利用するためには以下の方法があります。

  • キャリアのローミングを利用する
  • 空港でWiFiルーターをレンタルする
  • 渡航先でSIMを購入する
  • 日本で海外通信用のSIMを購入する

一番お手軽なのはキャリア提供のローミングです。ただし、2018年11月現在、DoCoMoの場合、1日980円で2週間だと15000円になります。SIM2Flyの3500円と比較するとかなり高いですが、日本のキャリアが全て対応するので安心感があります。

空港でWiFiルーターをレンタルする場合、イモトのWiFiを例にとると最低1日680円ですので二週間だと10000円近くになります。アメリカの場合は1日980円なのでさらに高くなります。加えてWiFiルーターの電源管理もせねばならず、荷物が増えるデメリットもあります。ただし、確実に渡航先で使える保証があるメリットがあります。

渡航先でSIMを購入する方法は、もっとも安くつくのではないかと思います。最近は空港で購入できますし、スーパーやコンビニなどでもSIMは売っています。ただし、購入するまでは通信はできず、利用のための設定や容量追加の方法、利用条件など不明点も多く、実際に使えるかどうかは買って見るまでわからないという不安があります。

日本でSIM2Flyのような海外SIMを購入する場合、レンタルやローミングと比較すると格段に安く容量も十分、クレジットカード登録も不要で意図しない追加料金を心配する必要もないため、料金の面で安心して使えます。特にSIM2Flyは海外渡航用SIMとしてかなり有名ですので、ネット上に利用情報が充実しているのもメリットです。SIM2Flyはローミング扱いで接続されるので、トランジットで渡航先でない国に一時滞在する場合でもスマホを利用できる他、複数国を跨いだ旅行でもシームレスに利用できるメリットがあります。

ただし、SIMフリー機でないと使えない、そもそも対応している国に渡航するなどで通信ができない可能性もあります。このようなトラブルは自分で調査し対応することが基本になります。

トラブル対処に自信がない方は素直にローミングかWiFiルーターをレンタルをするのが良いです。

購入から利用まで

購入はAmazon,Yahooショッピングなどの通販サイトなどで購入すればよいです。値段による差はありませんが、対応国はよく変わりますので、購入の際に渡航先が利用可能な国になっているかを必ず確認しましょう。

SIMの入れ替えは飛行機搭乗前に空港で行うのが確実です。利用開始日は接続した時点になりますので、数日前にSIMを入れて接続してしまうと、渡航先で期限切れを起こすことになります。ですので、もっとも間違いがないのは出発直前の空港での入れ替えになります。飛行機内でも入れ替えはできますが、SIMは大変小さく無くしやすいのでお勧めできません。空港で入れ替えておけば着陸直後からスマホで通信が可能になるため、出発する空港での入れ替えが一番オススメです。

接続されると下記のようなSMSが飛んできますので、これで有効期限を確認しておきましょう。日本ではSoftBankに接続されます。もし接続されない場合はAPN設定やスマホそのものの設定に誤りがありますので、マニュアルを確認しましょう。

利用時の注意

利用中は特に何かをする必要はありません。AIRからSMSで頻繁に下記のようなメッセージが頻繁に飛んできますが、これらは無視して構わないです。

ただし、利用中に突然通信が停止することがあります。この場合は、以下のようなメッセージが飛んできているはずです。この場合はメッセージにあるように「*129*2#」にダイヤルすれば通信が復帰します。電波状態がいいにも関わらず通信ができなくなった時はSMSメッセージを確認しましょう。

通信量の確認

利用した通信量については、Andoid/iOSの設定中にあるローミング時の通信量を確認すればよいです。

AIS用のアプリでも確認できますがインストールや設定が面倒なので、私の場合は「My Data Manager」を利用してローミング時の使用量を確認しています。My Data Managerは日割りでの使い過ぎ警告設定ができ、不用意な通信による使い過ぎを止めることができるので安心です。

なお、海外では日本のようにネットが繋がりかつ速度も早いのはむしろ珍しいので、データ量は日本のようには消費されません。大きなデータはホテル等の無料WiFiでダウンロードをするように心がけていれば、よほどのことがない限りは4GBを使い切ることはありません。仮に使い切ったとしても128kbpsでの通信はできますので、遅さに我慢さえすれば使い続けることもできます。

その他

容量が4GBでは足りない、日数が短い場合は容量追加が可能です。しかし、手順がややこしいのと支払い方法が日本では馴染みのない方法でわかりづらいです。

このような場合は素直に複数枚購入し、制限がきたら新しいSIMに入れ替える方法がもっとも安心な方法だと思います。

参考になれば幸いです。

初めての格安航空券購入Tips

海外旅行の費用のうち、多くを占めるのが航空券です。このため海外旅行を安く済ませるには、航空券を格安で購入することが早道になります。

最近はネットで格安航空券を簡単に検索・購入することができますが、いざ購入してみたところ色々戸惑うことがあったり、思わぬ条件があったりと購入までが簡単ではありませんでしたので、私が格安航空券を購入したときの記録を残しておきます。

下記は2018年3月現在の情報になります。

IN-OUTの空港

時期を問わず値段に影響するのが、IN-OUTの空港です。IN-OUTの空港がIN同じになる往復航空券が基本的に最も安くなります。また、多くの便が就航しているハブ空港(パリ、アムステルダム、ロサンゼルスなど)の発着便が安いです。ヨーロッパ便の場合は、地方空港発着と比較して3−4万円程度の差がありました。

飛行機の場合は人数などによる割引はありませんが、電車を利用すると鉄道周遊チケットなどでハブ空港から安く行けたりすることもあるので、基本はハブ空港IN-OUTをベースに組み立て、時間・旅程の制約でどうしてもINとOUTを別にしなければならないときだけ、IN-OUTを変更するという考え方が格安航空券購入への近道です。

航空会社

格安航空券とはいっても、概ね時間通りに正しく目的地まで運んでくれますので、航空会社で選ぶということはないと思います。直行便よりはトランジットを伴うほうが安くなる傾向にあります。ヨーロッパ便の場合は5〜6万は違うこともありますので、6時間程度の移動時間の延長が許容できるのであればトランジット便での購入一択になります。

価格比較時に同じ値段で違う航空会社がある場合は、中国系のエアラインはあまり選ばないほうがよいと中国人の友人から言われています。ただし、中国南方航空はいいらしいです。

中東系の航空会社は飛行機の機体が最新だったりしますので、選択肢に入るのであれば中東系はオススメです。ヨーロッパ便では価格も最安値の部類にあり、地方空港への就航も多く、値段も大きくは違わなかったため利便性は高いです。

とはいえ、長距離フライトの快適さは航空会社よりも席の当たりハズレや空き具合によることが大きく、隣に座った人などによっても変わるため、目くじらを立てるほどでは無いと思われます。

なお、自転車など特別な荷物がある場合は航空会社によって扱いが異なるため、注意が必要です。たとえば、自転車を運ぶ場合、エールフランスでは100ユーロの追加が必要ですが、カタール航空の場合は重量が30kgまでに収まるならば受託手荷物にかかる追加料金はありません。

重量のあるものをヨーロッパに運ぶ場合は中東系のカタール航空、エディハド航空が航空券が安くかつ重量制限が緩い点でオススメです。トランジット時に時間がある場合はドーハショートトリップツアーにも行けます。

搭乗時期


特に安い時期は、出発日が夏休みやGWなどの大型連休三週間前あたりの場合と終了後二週間くらいの場合になるようです。あとは4月の新年度開始直前の3月初めです。つまり、利用者が少ない時期がそのまま安い時期になります。

航空運賃比較サイトで6ヶ月ほど値段の変動をみたり、自国帰省のために格安航空券を買う機会が多い職場の外国人に購入時期について聞いてみたところ、出発の3ヶ月前までに購入すれば安い値段で買えるようです。6ヶ月〜3ヶ月前くらいでは値段に大きな変動は無いようですので、行き先と時期が決まり次第購入するというのが正解です。

ただし、行き先によっては1〜2ヶ月前でも安い便はありますし、航空会社がキャンペーンをやっている場合もありますので、急遽決まった旅行でも丹念に調べればそれなりに安く航空券を入手できることもあります。キャンペーンの価格は概ね格安サイトと同レベルの値段になるようですので、出発日が先であっても航空会社でキャンペーンをやっている場合はそちらを選択しても大きな損はありません。出発日が近くても探すだけの価値はあります。

購入サイトと購入タイミング

格安購入券購入の入り口になるのは、Kayak、Skyscannerなどの航空運賃比較サイトです。検索サイトで「格安航空券 比較」で検索すれば比較サイトが表示されるので、その中から3〜4つのサイトで格安時の価格にあたりをつければよいです。

サイトに表示される航空券価格は日単位で変動します。ヨーロッパ便の場合は概ね5000円程度で値段が上下していました。出来るだけ底値に近い値段で買うには二週間は値段の変動を見てみると底値が見えるようですので、まずは二週間で値段の変動を見て底値を確認しその後ほぼ底値に近くなったら買う、という方法がいいようです。

気をつけたいのは格安航空券比較サイトで表示された値段と実際に購入するサイトで価格が違うことがあることです。底値を確実に確認する場合は最安値と2番目くらいは実際に購入手順を行ってみて、最終価格との差額を確認したほうがよいです。私の場合は表示された値段より1万円安く出ました。

航空券の入手

クレジット決済でE-Ticketを印刷して空港で搭乗手続きをする流れになりますので、店舗に出向いたり航空券の郵送を待つ必要はありません。

購入後、E-Ticketは必ず印刷して持っていきましょう。E-Ticket番号や予約番号が記載されているのと、出発ターミナルなどの情報も書かれており、旅行に慣れてない場合は慌てることにもなります。

スマートフォンで保存していくのも良いですが、電池切れ・故障の際に手がでなくなるため、やはり印刷がベストです。国外の空港で空港職員に出発便などを確認するときも、紙上に全ての情報が記載されているので、対応側も素早く確実に案内できます。

注意事項

HISなどの店舗で購入するのとは違い、全て自分で作業をする必要があるため、購入に関する全ての入力事項について細心の注意を払う必要があります。

特に間違えやすいのが、年月日と姓名の入力時に順番です。日本の場合は年月日の順番ですが外国は日月年だったりすることもあります。

姓名は、ローマ字表記の場合は「名→姓」の順で書く癖が付いていると思いますが、最近は外国のサイトでも「姓→名」で入力を依頼することが多いです。姓名が逆転していると他人と見なされ搭乗できないこともありますので、よくよく注意してください。

私は姓名の順番を間違えたために、変更で4000円の追加料金を取られました。ただし、変更は「特別」対応で通常は「取り直し」が基本だそうです。エアラインのキャンペーンで購入した時は空港で無料で変更してくれましたが、一番大切なことは「間違えて入力しないこと」です。

当然ながら、搭乗日・帰国日・パスポート番号なども間違えると搭乗ができなくなりますので、必ず関係者と一緒にダブルチェックをしながら購入しましょう。

面倒だったり間違いによる危険を避けるであれば、すなおにHISなどで購入したほうがよいということも忘れずに。

お役に立てれば。

ミニバス写真撮影Tips

OM-D E-M1, ED 40-150mm F2.8 PRO, 150mm, F2.8, 1/400s, ISO12800

地域貢献のために地元のミニバスチームの写真撮影をしています。バスケットボール以外にも様々なスポーツ写真の撮影経験がありますが、ミニバスの写真撮影は、以下の点で難易度は最上級レベルです。

  • 主に小学校の体育館内でカーテンを閉めて試合をするため、高速シャッターで撮影するには光量が極端に少ない
  • 選手は常に動いているため、被写体を追うのが難しい
  • 選手の移動と交錯が激しいため、ピントが外れることが多々ある
  • 窓や扉など、外光により明るさが変動する

Nikon D850やCanon EOS 1級ののプロ用カメラと大口径レンズを揃えられれば練習を積むだけで写真を撮影することができますが、このような高級機材を揃えられる方は少ないと思います。

とはいえ、小学生といえどもバスケの写真は迫力のある画が撮れますので、こども達の記録としてもぜひ撮って残したくなります。

そこで、本記事ではミニバスの試合で最低限必要かつ最小限となる機材と設定、および撮影のコツについて書いていきます。

撮影機材

ミニバスの撮影機材として揃えておきたいカメラとレンズの性能は以下の通りです。

  • ズームレンズ(35m換算80-200mm、できれば300mm)
  • マニュアルモードサポート(ホワイトバランス、シャッター速度、開放値、ISO固定)
  • 撮影枚数1000枚以上保存できるメモリーカード
  • 連写速度1秒あたり5枚かそれ以上(10枚が望ましい)
  • 大口径レンズがない場合はISO25600をサポートするカメラ

ゴール下であれば80mm程度の焦点距離で写せます。ただし、相手ゴール下でのディフェンスや攻め上がる様子を写すのであればズームレンズは必須で、相手ゴール下まで写す場合は300mm、センターラインからの攻めの様子を写す場合でも150mmは欲しいところです。ゴール下の攻防のみを写すことにのみ焦点を置くようにすれば、70mm程度の大口径単焦点レンズで迫力ある撮影も可能です。

シャッター速度は多少の被写体ブレを覚悟して写すにしても最低1/300s、どのような場合にも安定した撮影を求めるのであれば1/500sのシャッター速度が必須になります。また、シャッター速度のみ固定で撮影すると、レンズ開放値・ISOが変化するようになりますが、背景に窓や扉からの外光が入ると選手が暗く写ってしまうため、レンズ開放値とISOも固定できる必要があります。

高速シャッターで撮影する場合、体育館のような暗い場所ではF2.8かそれ以上の明るさのレンズは必須です。ただし、F2.8で300mmをサポートするレンズとなるとかなり高額になるため、写真に凝る方でない限りなかなか購入するまでにはいかないと思います。

セットレンズとして300mm/F5.6程度の廉価版ズームレンズをお持ちの方は多いと思います。大口径望遠レンズを揃えられない場合は、画像荒れと被写体ブレに目を瞑り、ISO25600写すことで撮影できます。EOS 80Dレベルの中型機であれば拡張設定でISO25600はサポートしているものが多いですし、ここ数年の中型機の画質であれば、素人目には十分な画質で撮影できると思います。

連写速度は、秒間10枚程度の連写速度があると決定的瞬間を逃すことは少ないです。連写速度が秒5枚程度ですと、ボールが顔に被った写真の次の写真はすでにボールがフレーム外に出ていることがしょっちゅうあるため、せめて秒8枚程度の性能は欲しいところです。

撮影枚数は連写性能によりますが、一試合でおおよそ500枚を目安にしてメモリカードを用意するといいでしょう。

カメラのセンサーサイズについて、フルサイズの一眼レフカメラは総じて画質がよく、高感度でもノイズの少ない写真が撮れますが、これに連写速度を求めると本体とレンズの値段が跳ね上がりますので、よほどの写真好きでないとなかなか手がでません。

私はOM-D E-M1で撮影していますが、カメラ本体価格がそれほど高くない割に、秒間10枚撮影でき、高感度での画質も及第点です。E-M1の難点は、EVFが撮影直後に一瞬ブラックアウトするため、撮影後にボールを追いにくいことです。ただし、最近のカメラであればこの問題は解決されているものが多いですし、慣れれば勘でカバーできます。

Panasonicの4Kフォトもスポーツ写真撮影には便利ですが、静止画撮影の場合と比較して解像度が落ちるため、切り取りによる画像劣化が著しくなります。シャッターチャンスを逃すと元も子もないので4Kフォトは有用ですが、撮影に慣れているのであれば写真のほうがオススメです。4Kフォトを使用したことがないのでわかりませんが、撮影後に画像を選択する作業を必要とする場合はバスケの写真撮影には向きませんので、この点は気をつけたほうがよいです。

撮影準備

写真を取るときはコート四隅で地べたに座って撮影するのがベストです。この位置は攻めの時に顔が後ろに向くことがなく、ボールが体より前にあることが多いため、とりあえず写した写真でもそれなりに画になります。

ゴール下は選手やボールが飛び込んで来ることがあり、ゴール下からの距離も取れず選手にとっても危険ですので、やはり距離の取れるコート四隅がベストです。

後半は相手応援席側で撮影することになりますので、相手チームの応援の邪魔にならないように気を配ることを忘れないようにしましょう。観客で埋まっているなどで、場所の確保が迷惑になりそうな時は素直に諦め、後半は中央の保護者席で撮影するようにしましょう。ただ、応援席には他チームの観戦もあるため、相手チーム側での撮影も大丈夫でした。

フラッシュ・LEDなど撮影中に光るものはすべて厳禁です。フラッシュは必ずOFFに設定し、赤目軽減用のLEDは必ずOFFにしましょう。

撮影時のカメラ設定は概ね決まっていますので、撮影用の設定値をカメラに記憶させ、撮影時に一発で呼び出せるようにしておくと良いです。私はカメラの撮影設定を以下のように記憶させ、場所に応じて微調整するようにしています。

  • ISO8000
  • 開放値F4.0
  • シャッター速度1/500
  • ホワイトバランス「曇り」か「水中撮影」
  • 画像確認時間は「なし」
  • 連写は秒間10枚
  • フラッシュは内蔵されていないため、設定はなし

着る服も派手なものは避け、出来るだけゲーム中の子供の意識を向けないようにするのもマナーです。

撮影時のコツ

試合開始前の練習ではホワイトバランス・絞り・ISOを環境に合わせて設定し、試写をして写りを確認します。電池の残量やメモリーカードの残量も確認しましょう。

撮影の際には以下の点に注意をして撮影するといい画が残せます。ピントずれなどの失敗写真も量産しますが、シャッターチャンスはたくさんありますので、ガシガシ取りましょう。

  • Tip offの写真は必ず取りましょう
  • 保護者などへの挨拶のシーンも取っておきましょう
  • 撮影の際にはボールをフレーム内に必ず入れるようにすると動きがある写真になります
  • ベンチに座っている子供たちの写真も取りましょう
  • ボールをあまり持つことのない子供も1〜2枚は撮影することを心がけましょう
  • シュート後もしっかりとファインダーを見つめ、リバウンドの瞬間を取りましょう。シュートシーンは反射的にカメラを離してしまうため、意外と難しいです
  • ドリブル・ジャンプシュート・リバウンドは絶好のシャッターチャンスです
  • 引いて取ると被写体が追いやすく失敗が少ないですが、迫力に欠けます。これは写真をトリミングすることでカバーできます
  • 寄ると迫力がでるのでついついズームで撮りたくなりますが、ピンボケの量産や選手がフレーム枠から外れやすくなり、ボールも追いにくいです。少し引いて撮るといい写真が残しやすいです
OM-D E-M1, ED 40-150mm F2.8 PRO, 97mm, F5.0, 1/500s, ISO2000

なお、相手陣地で撮影している時は自チームへの応援は控えることを心がけましょう。

初めのうちはシャッターボタンを押すタイミングと連写時間がわからず、無駄な撮影が多くなりがちですが、何度も写しているうちにタイミングがわかってくると思います。

写真の選別

試合中に写した大量の写真を選別する際には以下の手順で行うといいです。

  1. ピンボケ写真と被写体が写ってない写真を削除
  2. 連続写真はもっともいいものを一枚選別
  3. 変な表情やおかしな格好で写っているものは削除
  4. あまりボールを持たない子は出来るだけ残す
  5. 残ったものを見返して同じような写真は削除

これで大体一試合あたり60枚〜80枚程度になります。ソフトは自分の使いやすいものを利用すればよく、Exploer/Finderでも十分です。私は選別にはMac OSのFinderのGallary表示を使用しています。

写真の配布

LINEアルバムが配布・閲覧共に効率がいいです。LINEアルバムでの共有はサイズが縮小されて画質が落ちますが、昨今はスマホで見る方がほとんどですのでこれはあまり問題にはならず、むしろサイズが縮小されることでファイルサイズも小さくなり、あまりPC・スマホに詳しくない人でも写真を管理しやすい利点もあります。原版が欲しい方がいる場合は、別途メモリーカードやDropboxなりで渡せば良いです。

本Tipsミニバスに限らず、体育館でのスポーツ撮影でも使えるTipsがあると思います。

参考になれば幸いです。

耳栓用途でWH-1000XM3を使う

WH1000-XM3を購入しました。

かなり前から「静かな環境が欲しい」と思い続け、行き着いたのがWH1000-XM3です。ここでは耳栓利用視点での紹介になります。

装着時のノイズの消音性能は耳栓として十分で、隣の部屋の普通の会話がかなり遠いところで話しているレベルまで消音されます。電車でも使用してみましたが、静かな図書館にいるようなレベルまでノイズが減ります。

それでも無音レベルまでは消音されません。食器のぶつかる高い音や女性の高い声は気になるレベルで聞こえてくることがあります。このようなときは、White Noiseなどのスマホアプリから環境音を流して音をかき混ぜてしまうことで気にならなくなります。ヘッドフォンとしての音質も上々ですので、高音質な環境音はリアリティある音で聞こえるので没入感も抜群です。

WH1000-XM3はイヤーカップをダブルタップすることで再生・停止をコントロールすることができます。多くの音楽再生アプリはコントロール可能なようですが、環境音アプリの場合はコントロールできるとは限らないようですので、再生・停止が可能なものがオススメです。私はWhite Noise Pro を使用しています。

ヘッドホンを耳栓として利用しようとすると、持ち運びや装着の時にかなりかさばるため購入には躊躇しますが、WH1000-XM3はイヤーカップを手で覆うことで周りの音が聞こえるようになるので、いちいちヘッドホンを外す必要がありません。仕事であれ家であれ、人とちょっと話す時は結構ありますので、耳栓用途としてはこれはかなり便利です。

電池の持ちは公称30時間で、2日間で18時間使用しても30%の電池残量があることから、耳栓利用としては十分な電池持ちです。

電源ONのときに電源ボタンを押すと音声でバッテリー残量がわかるほか、スマートホンの通知エリアにも残量が表示されるので、気がついたら電池切れということはありません。10分程度の充電でも5時間は利用でき、30分も行えば丸一日は十分もちます。

この手のモバイルデバイスは電源の消し忘れによる電池の消耗でいざという時に使えないことがままありますが、これだけ電池がもち回復も早いとバッテリー切れを心配する必要が無いので、精神衛生上安心です。 充電用のUSB端子もUSB-Cなので、スマホ充電セットを使いまわせる点でいいです。なお、充電中にヘッドフォンは使えませんので注意が必要です。

充電用のUSB端子がUSB-Cなので、スマホ充電セットを使いまわせる点でいいです。なお、充電中にヘッドフォンは使えませんので注意が必要です。

ノイスキャンセリング機器にはイヤホン型もあり、見た目もイヤホン型の方がスマートですので、耳栓用途での購入となるとこちらに目が行きます。しかし、イヤホン型は電池の持続時間が短いものが多いことと、耳への違和感があることから、私はあまり好みではありませんでした。

ノイズキャンセリングが効果を発揮するのは飛行機ですが、飛行機の国際線に乗る場合、電池持続時間は20時間は欲しいところなのと、有線で座席テレビに繋げて視聴したいので、ほとんどのイヤホン型は選択肢から自動的に除外されます。

やはり、耳栓利用であれば装着に違和感を覚えず、耳を覆う形で持続時間の長いヘッドホン型の方がオススメです。本製品は装着時の違和感もかなり少ないので、ヘッドホン慣れしていない私が一日中つけていても特に問題はありませんでした。

ヘッドホンの持ち運びについては、専用のセミハードケースがあるので、カバンの容量が許す限りはこれを使えばよいです。

cof

つけ外しを頻繁にする場合は首にかけておけば良いです。イヤーカップがz軸方向に回転するので、首回りに置くような形でかけることができ、そのまま自転車に乗ることもできますので、常に肩にかけていても意外と邪魔にはなりません。

Bluetoothマルチポイント接続にも対応していますが、電話の着信音はHFP、LINE等の着信音はA2DPで出力されるので、LINEなどのMessengerアプリをメインで音声通話に使用している場合は、この機能はあまり意味はなさないと思います。

マルチペアリングは最大で8つまで接続を記憶しますが、接続優先順位はなく接続可能なものから順番につなぎに行ってしまうようです。ですので、一つのスマホに接続して利用するというスタイルが一番シンプルかつ最大の効果を発揮できる方法です。

総合的な結果として購入後の評価は上の上です。4万円以上と値は張るものの、それに見合うだけの耳栓効果がありました。

日常のノイズに悩まされている方にはかなりオススメですね。

Warmshowers体験記

2018年6月にヨーロッパ自転車旅行に行った際に9回Warmshowersを利用し、いずれの宿泊先でも大変有意義な時間を過ごすことができました。日本人の利用者について聞いたところ、日本人はおろかアジア系ですらほとんど利用者がいないようですので、利用方法についてしシェアします。

Warmshowersとは

WarmShowersは自転車で旅行するサポートするための完全ボランティアなコミュニティで、自転車で旅行中の旅人に対し、宿泊場所や食事の提供などをしてくれます。ボランティアなので利用料をとるようなことはしません。

AirBnbのようにも見えますが、自転車旅行者に特化していることと、料金をとらないことが大きな違いです。

ユーザーアカウント登録

まず、Warmshowersのサイトにアクセスします。Warmshowersの利用にはアカウント登録(無料)が必要です。アクセスするとデフォルトで日本語表示に設定されます。ただし、日本語版は情報が少ないことと、共通で使う用語を知るためにも、表示言語は英語に変えた方がよいです。

ユーザーアカウント登録時に自分自身の情報を登録します。これはWarmshowersを利用して連絡をした際に、ホストが私の氏素性を確認するために参照されると思います。先方にホストを引き受けていただけるようにするためにも、自分の情報は詳しく書くことが重要だと思います。顔写真はホストの警戒心を和らげる効果があると思いますので、貼っておいた方がよいです。

サインアップ時のユーザー情報入力欄

Warmshowersを利用しているとわかりますが、上記「About you」に趣味趣向、住まい、過去の経験、どのような方を歓迎するなどの人物を想像できる情報が書かれている方が安心感があります。ただし、あくまでもSNSの一種ですので、個人を細かく特定できる情報は書くのは避けた方がいいと思います。

私の場合は、ホストが受け入れを判断しやすくなるように下記情報を記載しています。

  • 現在の住所(東京から20kmくらいなど外国人が大体の位置を把握できるレベル)
  • これまでの自転車旅行経験(外国旅行の有無や自転車でよく行くところなど)
  • 宗教・食べ物の趣向・喫煙有無(アレルギーがある場合は必ず書きましょう)
  • 職業(会社名ではなく仕事内容)
  • 趣味

ホストの探し方

ホストを探すにはサイト内のホストサーチ機能を利用します。テキストサーチも可能ですが、GoogleMap上にMarkerが表示されていますので、それをクリックするとホストの詳細な情報が表示されます。スマホで利用する場合は、一旦デスクトップモードで表示した方が閲覧しやすいです。

ホストサーチ画面
ホスト情報

ホストを決めるにあたり重要な部分は、Lodging(ベッドなのかソファなのか)/Food(夕食・朝食があるか)/Language spoken(話せる言語はなにか)です。Storage(自転車保管場所の有無)も情報として記載されていますので、こちらも自転車の盗難を避ける意味で重要な情報になります。記載がない場合でも格納先があることが多いので、連絡する際に合わせて確認しましょう。

FeedBackはきちんと対応してくれた過去を証明してくれますので、ホストが多くいる都市部では最近のFeedbackの有無も確認するとよいです。最後にWarmshowersにアクセスした日とメールに対する返信率の記載もありますので、候補が多い場合は、最近アクセスがあり返信率の高い方を選ぶと良いと思います。

Feedback

ホストとの連絡

ホストと連絡をとる際にはWarmshowersのメール機能を利用します。

Warmshowersサイト内のメール送受信フォーム

メールの内容はテンプレートとして以下の情報を記載しています。

  • 今どこにいて、どこからどこを目指しているか
  • いつお世話になりたいか
  • WhatsUp/SMSでの連絡先

返信までの期間はホストによりますが概ね1~2日くらいでした。返信がない方もいらっしゃいますので、2~3件に依頼をするほうがいいと思います。

連絡がきたら、何時頃到着するかなど、ホストが迎え入れるため必要な詳細な情報を渡しましょう。返信はメールだったり、WhatsUpだったりと様々ですので、リアルタイムに受信を確認できるようにして即返信を心がけるようにして、連絡をくれたホストへ最大限の配慮をしましょう。

ホスト宅での過ごし方

到着したら…

WarmShowersのホストは自転車旅行経験があったり、ホスト経験があるので、到着直後に洗濯とシャワーが必須なことは十分承知しています。ですので、遠慮なくシャワーと洗濯については到着直後に確認しましょう。

また、WiFiの必要性も十分に認識されていますので到着後に確認しましょう。通信速度は日本のようには高速ではない場合が多いので、旅行中にとった写真のバックアップやデータのダウンロードが必要な場合は充電と同時に行います。

なお、ホスト宅はホテルではなく、彼らの生活の中に入れてもらっている形で一緒に生活している、という意識で利用することが肝要です。例えば彼らが何かの仕事中であったりするならば、それを邪魔しないようにする配慮をしましょう。

次の日の出発予定時刻と向かう先のルートも伝えましょう。ホストは次の日も仕事だったりしますので、ホストの方々の生活に合わせて就寝・起床時間を合わせ、次の日のための準備をします。

ホスト宅の一例。この日はこの部屋を一泊使わせていただきました

食事と会話

長距離自転車移動のあとは大変にお腹が減ることもホストは承知しています。食事を振舞ってくれる場合は、次の日のためにも遠慮なくいただきましょう。私の場合は運動後ということもありますが、どの料理も大変おいしかったです。量もこれでもかというくらい出していただいたので、昼ごはんは少量で済ませることができました。

ごちそうになった夕食。美味しかったです

どのホストも日本人の好む食事についてよくわからないせいか、食事にはかなり気を使っていただくことが多かったです。ですので、振舞っていただいた食事が日本人としてどのように感じるかを伝えるとホストにとっての興味に答えられると思います。また、日本ではどのようなものを食べているかもホストにとっては興味の対象の一つで、会話をはずませるきっかけにもなると思いますので、教えてあげるとよいです。

WarmShowersホストの方は学のある方が多いようで、私がお世話になった方も博士課程だったり、教師だったり、研究者だったりという方が多かったです。外国への関心も高いようでしたので、会話には困らず途切れることもありませんでした。

写真についてはどこでも快く撮らせていただきました。ただ、SNSへのアップを忌諱する方もいらっしゃいますので、写真についてどう扱うかを撮影前に伝え、SNSへあげるつもりである場合は必ず許可をとりましょう。

就寝

就寝は次の日に備えてだいたい12時くらいが目安でした。ホスト宅はだいたい10時半~11時くらいに床についてましたが、私はその日の様子をFacebookにアップしたり、翌々日のホストとの連絡やルートの確認などで12時くらいまで作業をし、その後就寝というペースでした。

屋根裏部屋にベッドを準備してくれる方が多かったです

朝〜出発

私の時は興奮していたせいか、ほぼ全てのホスト宅でホストより早く起きていました。だいたい7時には起きて出発の準備をし、あとはご飯を食べるだけで出発できる状態にしていました。なお、朝食がないホストの場合は朝食を食べられるベーカリーの場所を聞きましょう。自分で探すのは時間の浪費なのと、現地の人がオススメするところは、どんなところであれ話のネタになります。

なお、ヨーロッパでは朝食はかなり簡素なのがふつうで、パンと牛乳・シリアルという感じでした。

朝ごはんの一例。このときは自家製ジャムをいただきました。現地人の日常を感じられるいい機会です

ホスト宅へのお礼について

Warmshowersは無料のボランティアコミュニティですので、お金を払うということはないです。無料である分、ホスト宅への配慮は最大限行いましょう。あらゆる不満は口に出さず、怪我・病気などホストが想定していなかった対応については、後日でもよいので金銭を払うなどのお礼は日本人としてはmustです。

何人かのホストに無料でホストをする理由を聞いたところ、特に理由はなく単に人の役に立ちたいという思いからやっている方が多いですね。あえていうならばコミュニケーションを楽しみたいということでした。

ですので、我々日本人がいく場合は日本のことをいろいろ教えてあげると喜ばれます。ヨーロッパ人は日本という国は知っていて、まるで違う文化で発展している日本に興味を持っている方が多かったです。ただ、日本との接点がないので細かいことはよくわからないらしく、話をすると大変興味深く聞いてきます。日本のことを説明する訓練をしておくと、ホスト宅でお互い楽しく過ごせホストをしてくれた方へのいいお礼にもなると思います。

また、WarmshowesサイトのホストへのFeedbackは必ずしましょう。私の場合はその日の夜に書くようにしました。自分に対するFeedbackもしてくれる場合もあり、以降のホストが自分を安心して受け入れる指標にもなります。

その他

日本人の美意識ですと、自宅に客を通す場合には失礼のないように部屋をきれいにとか、おもてなしの食事を用意するなどになりますが、ヨーロッパの人はそんな特別なことはせず、日常の生活中に入れるという雰囲気でのおもてなしになります。

故に家は日常のまま、食べ物・服装・部屋等はきわめて日常そのまま、おもてなしのための準備は相手に本当に必要な部分のみ(食事・洗濯・睡眠)という感じです。

海外一人自転車旅行でのWarmshower利用は面倒なこと多数ですが、肌感覚で得るものも大きいです。大人の修学旅行って感じです。

これから、ヨーロッパ自転車旅行を計画している方々の一助になれば幸いです。