旅行にスーツケースは必須です。旅行期間が短い場合は機内持ち込みサイズで荷物を収められますが、長期旅行の場合はどうしてもサイズが大きくなるため、飛行機搭乗時は預託手荷物として預ける必要が出てきます。
日本では預けたスーツケースは比較的丁寧に扱われるようですが、海外の空港ではスーツケースは結構ぞんざいに扱われることもあるようで、スーツケース破損の話も聞きます。
本稿ではスーツケース破損時の保険請求について記載します。
保険請求の方法
海外旅行保険などの損害保険に入っている場合、旅行中の携行品損害補償も含まれていると思います。
保険上のスーツケースの耐用年数は10年のようですので、これをベースに保険額を概算できます。少々高くても製造メーカーに頼むか、保険業者提携の安めの修理業者に頼むかは、補償限度額を確認して選ぶと良いでしょう。
請求時には以下の資料が必要になります。
- 出国日と帰国日、および渡航先を証明するもの(パスポートに押されたハンコ、e-Ticket、搭乗券など)
- 保険証券
- 渡航中に破損したことを証明するもの(航空会社の破損証明、第三者証明、自認証明など。フォーマットは各保険会社に従う。フォーマットがない場合は、日付と旅行中の破損を証明できる第三者の一筆があればよい)
- 修理代金見積書(修理不能な場合は修理不能証明書)
- スーツケースの領収書・保証書(購入日と価格の証明になります。ない場合は概算で可)
必要書類がそろえば、購入日と購入額から補償額が決まり、保険会社から補償額が指定した口座に振り込まれます。スーツケースの修理完了までは最短1ヶ月くらいは見た方がよいです。私の場合は部品を海外から取り寄せるため2ヶ月は見て欲しいと言われました。スーツケースの受け取りは宅急便で直送し、代金は受け取り時に支払うという形もとれるようです。
保険請求を円滑にするための事前準備
保険請求のためには証明書類が必要になります。スーツケースの領収書・保証書は取っておきましょう。
また、飛行機に預ける前にスーツケースの外装の全体写真も撮っておくとよいです。キャスター部分は特に壊れやすいので、拡大写真を撮っておくと安心です。
スーツケースの破損させないようにするために
そもそも請求に関する手間賃は補償対象外ですので、スーツケースは破損させないことが一番です。
自分で運んだりする場合はダメージを抑えるように扱うこともできますが、飛行機に預託手荷物として預ける場合はコントロールができません。
スーツケースが重いと、キャスターのほか外装にもダメージを与えやすく、取り回しもしにくくなり扱いもぞんざいになります。これは飛行機のクルーも同様かと思われます。
ですので、預ける時にはスーツケースは軽くしておき、重いものは別に頑丈な入れ物に入れた方が破損の可能性は減らせそうです。
皆様の一助になれば幸いです。