最近は車やバイクに乗るときにスマートフォンをナビとして使用することが多いです。音声でも検索操作ができ、操作も慣れていて検索が早いので車載ナビより使いやすいからです。特にバイクの場合はスマートフォン以外にナビをつける方法がなく、グローブをつけているためタッチ操作がしにくいことから音声操作が大変便利です。
車でもバイクでもスマートフォンをマウントする際は、直射日光が当たる場所にマウントすることになりますが、電子機器を直射日光に当て続けるのは精神衛生上良くありません。また太陽が画面に当たっていると冬場でも画面が見にくくなることもあります。
この問題の対策として効果的な方法はサンシェードをつけることですが、市販のものはどのようなホルダーにも合うようにするため大きなものになりがちでかなり目立つので、取り付けが必須になる夏場以外は外しておきたいものです。また、このような大きなサンシェードをスマホホルダーにつけると、ウィンドシールドへ物理干渉したりインパネ操作の邪魔になることがあり、さらに実際に取り付けてみないと使い勝手もわからないため、購入には躊躇します。
そこでボール紙でプロトタイプを作成した後、ホームセンターで売っている0.5mmプラ板で作成してみました。画面と正対していなくても画面が見えるようにするため、シェードが広がるように角度をつけています。
大きさは試作しやすいようにA4サイズ(29.7×21.0cm)程度の大きさのもので作成しています。ブラ板を赤実線のサイズで切断し、赤点線のサイズで山折りにします。左右対称であればある程度の誤差は気にしなくてもいいです。斜めからでも見られるように開口部が広くなるようにしています。
その後、スマホ背面に当たる部分を両面テープなどで接着して、穴を開けるなり、スマホホルダーとスマホの間に挟むなりして固定すればいいです。
なお、サイズはPixel 7 Proをベースにしていますのでややサイズが大きいです。まずはA4用紙や少し硬いボール紙で試作し、大きさや形を調整してからプラ板で作るのが良いと思います。
縦置き用サンシェードの寸法図
横置き用サンシェードの寸法図
①は庇の長さになります。120mmは長すぎるので70mm程度にするとちょうどいいと思います。
②③は充電用のUSBケーブルを通すための穴になります。通常は②を開ければいいですが、L字型のコネクタを利用してケーブルを後ろに持って行く場合は③も合わせて空けます。右側に開ける理由は電源と音量ボタンが上側に来るようにするためです。
下記画像はVespaのミラーに取り付けたスマホホルダーにサンシェードを被せたものになります。バイクの場合はスマホを上から見下ろす形になるので、常に見えてかつスマホに直射日光が当たらないようにするためにはサンシェードの庇を深く取る必要があります。このため外観は大きなものになります。車の中で使用する場合は、庇は7cm程度と短くても良いと思います。
下記画像はPixisのダッシュボードにスマホを置いてみた写真になります。日差しは十分避けられますが、視界を妨げるのでお勧めできませんね。
下記はN-Boxのハンドル奥に置いてみたものになります。立てかける際にはゴム製の台を使用してずれないように固定してあります。この位置ですと日差しはそれほど当たらないですが、それでも直射日光を避けられるので、画面が見やすくなります。N-BOXはメーターなどがハンドル上にあるのでスマホを置くと邪魔にならない位置で見やすい場所に置けるので便利です。
カーナビがCarPlayやAndroid Autoに対応していればサンシェードそのものが不要で車内がすっきりします。しかし、レンタカーなどでこれらに対応したカーナビは普及していないので、厚紙があれば即席で作れるこのサンシェードは有効だと思います。
参考になれば幸いです。