至高シリーズ「親子丼」

調理道具

  • ボウル小   卵溶き用
  • フライパン大 鶏肉の皮に焼き目をつける時に使用
  • フライパン小 メイン調理用
  • バット    カットした三つ葉と玉ねぎ取り置き用
  • 小皿人数分  割り下保持用

材料(1人分)

具材

  • 鶏もも肉 120g(一人あたり3〜4個程度)
  • 玉ねぎ  1/6個分
  • 三つ葉  2本
  • 海苔   1/3枚
  • 卵    2個
  • ご飯   0.8合(丼1杯分)

割下

  • みりん 大さじ1
  • 水   大さじ2.5
  • 白だし 大さじ1(濃縮タイプの場合は大さじ1/3と大さじ2/3の水で薄める)
  • 醤油  大さじ1

下準備

  • 三つ葉を3cmの長さにカットする
  • 鶏肉の脂肪分、硬い筋を取り除き、一口大くらいに切っておく
  • 水、醤油、みりん、白だしを混ぜて割下を作る。白だしの量で味を調節すること。
    ※複数人分作る場合は一人分ずつ小皿に分けておく

調理

鶏肉の皮を焼く

  1. フライパン大に油を引いて、鳥の皮の部分を下にして、焦げる寸前くらいの焼き色が付く(カリカリになる)まで焼く。
  2. 鶏肉を裏返して少し焼き色がつく程度に焼く

鶏肉と玉ねぎに火をとおす(ここからは一人前ずつ調理する)

  1. フライパン小に割り下と鶏肉を入れて蓋をし、鶏肉に火を通す
  2. フライパン小に玉ねぎを入れて、好みの硬さになるまで煮る。この間にご飯を丼に盛っておく

卵で閉じる

  1. 卵1個をボウル小に割り黄身と白身が混ざらない程度に軽く溶いて、フライパン小に入れて蓋をし、好みの硬さになるまで待つ。
  2. 待っている間にもう一つの卵をボウル小に割り同様に軽く溶いておく。
  3. フライパン小に卵と三つ葉を入れて蓋をし、好みの硬さになる手前で火を止める
  4. 丼に盛り付けて、海苔を刻んで振りかけて出来上がり

メモ

味のポイントは割下の白だしとその他の味のバランスです。白だしを混ぜるのを最後にして、白だしを少しずつ入れて自分にあったバランスをさがしやすいです。

卵の半熟具合はオリジナルレシピの1分待ちにはこだわらず、煮ている間の卵の固まりさ加減を目で見て行けばいいです。

オリジナルレシピでは玉ねぎを煮てから鶏肉を入れていますが、鶏肉が厚めだとなかなか火が通らないので、割下と一緒に鶏肉を煮て鶏肉に火を通してから玉ねぎを投入したほうがよいかと。

参考ページ

プログラミング&ソフト開発の説明に料理を使う

職業柄、よく「プログラミングを覚えたいけどどうすりゃいいの」と相談されますが、手順を機械に教えて動かすという非常に単純な説明しかできず、全容を理解できるようにうまく説明できずに困ってました。

そんな中、GWに色々レシピをみながら料理をしていて、プログラムというかソフト開発の全容はなんぞやを教えるのに「プログラムを作ることは誰でも確実に同じ味の料理を作るレシピを作ることに等しい」ということを教えればイメージしやすそう、ということに気が付きました。

ソフト開発屋の私から見ると、料理という作業は各手順・要素をソフト用語に変換してプログラムを頭の中でイメージしてプログラムを実行、結果を見て手順やパラメーターを修正して改善しているような感覚になります。

基本的な用語は以下のように変換できますね。

  • レシピ=プログラム
  • 料理を作る=プログラムを実行して結果を得る
  • キッチン=プログラムを実行する環境
  • キッチンの広さ=メモリ容量
  • 調理器具・加工方法=一定の共通手順をまとめた関数(鍋に火をかけるとか千切りにするとか)
  • 調理器具に入れる材料の種類と分量=関数の引数定義とパラメーター設定
  • 加工手順で使う材料と加工方法の詳細=関数の引数定義
  • 調理時間=プログラムの処理速度

より専門的な部分も変換すると以下のようになります。

  • 並行して行う作業=並列処理
  • 同時にできない作業=クリティカルセクション
  • 材料分量・火加減・時間の正確さ=数値処理精度
  • 調理場の使い方=メモリ確保と用途の定義、および開放
  • 手順間違えたときのリカバー処理=フェールセーフ処理
  • これをやっては絶対だめ手順=Assertion
  • 「状況に応じて」=条件分岐(&曖昧な条件は失敗の原因)
  • 後片付け=一時ファイル削除・メモリ解放・デバイスリセットなどの終了処理

さらにソフト開発にまで踏みこむと以下のようになるかと。

  • 味の調整=プログラム汎用化のためのパラメータ設定
  • 失敗の割合=バグの量(想定している条件下で必ず同じものを作れるかどうかのレシピの品質)
  • 初期トライアルコスト=開発費・教育コスト
  • 準備できる材料の質・量および確保できる調理時間=開発・生産リソース
  • レシピの公開=リリース&テスト&フィードバック
  • 失敗しないための事前知識=開発経験

説明の仕方としてはこんな感じ。

  • レシピは記載されたとおりにしか実行されない(記載がなければその作業は行われない)
  • レシピの記載を間違えれば思った通りの味は得られない
  • レシピの記載が曖昧だと作る側が勝手に判断して結果が一定しない
  • 手順やあまり細かくしすぎると料理に必要な時間が増え時間もかかる
  • 要望が多いと手順が複雑化する
  • 特殊な調理器具や特殊な材料はあまり汎用性がないことから入手が困難、もしくは自作する必要がありでコストがかかる
  • 手順を汎化・単純化させ、すでにあるものを使うようにすれば、手順も削減されてかつ失敗も減る
  • 同時に使う調理器具は少なくして使ったら、すぐ片付けをきちんとして必要な器具の無駄を省く
  • 調理場は広いほうが作業が早い
  • リソースがギリギリだと、ちょっと失敗(材料が腐ってたとか、調理器具がちょっと違うなど)しただけで完成までの時間が長くなる
  • 片付けの頻度が多いとなかなか料理が進まない
  • 前提となる環境がそろわない(海外では日本特有の食材が入手できないなど)とレシピは使えないか変更を余儀なくされる
  • レシピ作成はその料理に向き合っている経験者が継続してやったほうが品質が良くなる

ソフト開発をよくわかってない人への説明にも使えそうです。

カスタードプリン・極み

調理道具

  • ボウル大            プリン液を作る
  • 深底鍋小            牛乳をあたためる
  • 蒸し器             IH+寸胴、ガスコンロ+肉厚の鍋、Vermicularなど
  • プリン用耐熱ガラス容器900ml分 モロゾフのプリンカップ(100ml)9個がおすすめ

材料(小さめのプリンカップ9個分)

  • 牛乳または豆乳  500ml ※低脂肪乳を使わないこと
  • 卵        2個
  • 卵黄       2個
  • 砂糖       70g
  • バニラエッセンス 小さじ1.5
  • カラメル     富澤商店のプリン用タブレット9個(100mlで1個の割合・多めの場合は1個半にする)

下準備

  • プリンカップにカラメルチップを入れる
  • 蒸し器に水100mlを入れ、クッキングシートを敷いておく

調理

【プリン液を作る】

  1. 深底鍋小に牛乳(豆乳)500ccとバニラエッセンス小さじ1.5をいれ、弱火で沸騰直前まで温めて火を止める
  2. ボウル大に卵2個、卵黄2個、砂糖70gを入れてよく混ぜる
  3. 1と2を混ぜる

【蒸す】

  1. 蒸し器に100mlの水を入れて沸騰させる
  2. 蒸し器にプリンを入れ、95度にして30分蒸す ※この時点で揺らしてみて固まったかどうかを確認する
  3. 蒸し器の火を止め、15分蒸らす ※十分に固まったかどうかわからない場合は箸を刺して確認する
  4. 蒸し器からプリンを出し粗熱を取る
  5. 冷蔵庫で冷やして出来上がり

メモ

  • 牛乳を温めないと蒸してもなかなか凝固しません。
  • 蒸すときの火加減のコツは、お湯は沸騰しないが火はついているくらいにすること。
  • 上記分量だと固めに出来上がります。卵3個、牛乳600ccにするとプッチンプリン級のゆるい感じのプリンになります。ゆるさ加減はこれが限界かと。
  • 材料費に対するコスパはモロゾフのプリンと比較して10分の1。実質的な手間は10分くらいで、思いついたらすぐできます。
  • 蒸し時間は蒸し器や熱源に大きく依存するので、まずは上記時間で蒸してみて、横に傾けて固まり方がゆるいと思ったら再度蒸して固まらせればよいです。
  • ガスコンロ+蒸し器でも問題はないですが、同じ品質を保ち、各家庭お好みの味や硬さに調整するためには、蒸し時間や火加減を一定にできるIHを使って蒸すのががおすすめ。
  • カラメルはプリンの味を大きく左右する上、味を一定にするのに結構な経験がいること、さらに片付けの手間がかかるので、素直に買うほうがいいです。私は富澤商店の「プリン用タブレット」を使ってます。上記手順で10回分あるので、1回あたり50円弱で、手間に対するコスパは十分です。冷蔵庫で保存すること。常温だと湿気を吸って溶けて再度固まるので、割らないと使えなくなります。

至高のビーフシチュー

調理道具

  • フライパン大 肉、玉ねぎ、マッシュルームを炒める
  • 煮込み用鍋  深底鍋大程度の大きさ。ル・クルーゼなど肉厚の鍋がいい
  • IH調理器   焦げ付かないように鍋全体を一定温度で温める ※無い場合は通常のコンロでいい

材料(3人分)

  • 牛ブロック肉(バラ)   400g 
    →スネ、肩ロースでも可だが、肉が崩れやすいのがいい。モモ肉でも大丈夫だが、硬いのであまりおすすめできない
  • 玉ねぎ         1個
  • ホワイトマッシュルーム 4個 ※ブラウンマッシュルームでも可
  • ニンニク        2片
  • バター         40g
  • 赤ワイン        350㏄
  • コンソメ        1/2個 2.5g
  • 塩と黒胡椒       適量
  • はちみつ        大さじ1 ※なければ同量の砂糖
  • 水           50㏄
  • サラダ油        大さじ1

下準備

  • バターを10g,10g,20gに切り分ける
  • 玉ねぎは薄くスライスする
  • にんにくの芽を抜いて粗くみじん切りにする
  • マッシュルームを2cm角程度の大きさに切って、フライパン小に入れる
  • 牛肉を下ごしらえする
    1. 牛肉を一口大に切る(煮込むと縮むことを考慮する)
    2. 牛肉に塩と胡椒をまぶし、もんで馴染ませる
    3. さらに牛肉に薄力粉を十分まぶして馴染ませる

調理

牛肉に焼き目をつける

  1. フライパン大に大さじ1の油を引いて、牛肉表面に焼き目を付ける
  2. 焼き目がついたら煮込み用鍋に移す
  3. フライパンは洗わずにそのままにしておく

玉ねぎ、ニンニクを炒める

  1. フライパンにバター10g、にんにく、玉ねぎをいれ、塩をまぶす(塩をまぶすと玉ねぎの水分が飛んで炒まりやすい)
  2. 玉ねぎが飴色になるまで中火で炒める(混ぜる頻度は玉ねぎ表面が焦げ始めたらでいい)
  3. 炒まった玉ねぎを煮込み用鍋に移す

マッシュルームにバターを吸わせる

  1. フライパン小にバター10gを入れ、マッシュルームがバターを吸うまで炒め、火を止めておく

牛肉を煮ながらワインの酸味を飛ばす

  1. 煮込み用鍋に、赤ワイン350-400ml、水50cc、胡椒6ひねりくらい、コンソメ1/2個、塩小さじ半分を入れて混ぜる。
  2. 蓋はせずに、ワインの味が飛ぶまで煮込む
    ※IH+ル・クルーゼで煮込む場合は弱(保温の2つ上)で煮込むこと
  3. この時点で肉が固い場合は焦げ付かないように水を足して蓋をし、肉が柔らかくなるまで煮込む
  4. 煮込み用鍋にはちみつ大さじ1(または砂糖大さじ1)を入れて蓋をする
  5. 20分中弱火で煮込む((Vermicularの場合は保温で95度にする)
    ※水分が少ない場合は焦げ付かないように必要に応じて水を追加する
    ※IH+ル・クルーゼで煮込む場合は最弱(保温の1つ上)で煮込むこと

煮込む

  1. 炒めたマッシュルームとバター20gを鍋に入れて、肉が柔らかくなるまで更に弱火で1時間以上煮込む。
    ※IH+ル・クルーゼで煮込む場合は焦げ付かせないように最弱(保温の一つ上)で煮込むこと
  2. 皿に取り分け、生クリームと乾燥パセリをかけて出来上がり。

メモ

味の決め手は牛肉の種類と煮込み時間による肉の柔らかみです。ワインの味が残るとかなり味に影響するので、はじめの煮込みで確実にワインの風味と酸味をとばしましょう。

焦げ付かせるとかなり苦味がでるので、ここは十分気をつけましょう。

味の調整は最後の段階で砂糖で甘みをつけるのがいいです。

参考レシピ

至高の生姜焼き

調理道具

  • フライパン大
  • 小皿     ソースを混ぜてとっておく
  • バット    豚肉の下ごしらえ用

材料(3人分)

  • 豚ロース肉 300g(生姜焼き用の少し厚めのもの)
  • 生姜    20g(千切り10gとすりおろし10g)
  • キャベツ  適量
  • 薄力粉   豚肉表面に眩せる分量
  • 塩、胡椒  肉一枚に付きひとつまみずつ+タレに塩2つまみ
  • サラダ油  大さじ2
  • 醤油    大さじ3
  • みりん   大さじ1
  • 酒     大さじ2.5
  • 砂糖    小さじ2

下準備

  • 生姜を半分に分けて片方を千切り、片方をすりおろして混ぜておく
  • 豚肉の筋を切っておく
  • 豚肉片面に塩と胡椒をひとつまみ分ずつまぶして、裏表に薄力粉をまぶす
  • みりん、酒、砂糖、塩を一つの容器に入れて混ぜておく

調理

  1. フライパン大に油をしいて、豚肉表面に焦げ目がつくまで焼く。
    ※フライパンをコンロ中心からずらして焼くと、焼き上がったものをフライパン上に置きっぱなしにしながら多く焼けます
  2. 焦げ目がついたら火を止めて醤油、みりん、酒、砂糖、塩を入れて煮詰める
  3. 生姜を投入して中火で肉と絡め、タレの水分が飛ばないくらいまで水分を飛ばす
  4. 盛り付けて完了。

メモ

生姜焼きは初めて作りましたが、意外とうまくできました。塩をレシピよりも少なめにすることで砂糖の甘さが立つようになり、味がまろやかになります。

味が足りなかった場合は、キャベツにマヨネーズつけて味を合わせることで美味しくいただけます。

参考レシピ